【毛虫を】チャドクガの対策どうすればいい?予防・駆除は初夏がスタート時期。アレルギー体質の人は注意【退治だ!】

去年、チャドクガに刺されてひどい目に遭ったんです。

きのう、お向かいの奥さんとお茶して、この話をしたら「あっもしかしてそれうちのツバキかも…!」とのこと。

私「えっ、あの綺麗なツバキにあんなひどい毛虫がつくの!?」

ふたりでチャドクガの悪口でひとしきり盛り上がりました(笑)

お向かいの奥さん「毎年、対策しているんだけど、去年は遅れてしまって、しかも大発生の年だったらしくて、退治がおいつかなかったの。ごめんなさいね」

「綺麗なツバキのお花を愛でさせてもらっていたけれど、そんなに世話がかかるんですね」 と私が相槌を打つと、向かいの奥さんは「あの木ほんと手間がかかってね!」と、予防のしかたや、駆除の時の恰好を面白おかしく教えてくれました。そこで、記事にまとめておこうと思います。

※注 この記事、虫の画像は最低限で小さく出しますね。本当はひとつも出したくないんですけど、 私がそんなワガママ言ってると、読んでくださる人が自分ちの庭木をチェックするにも困るし…がんばります!



チャドクガは刺すの?

まず、ああやってキョーレツに痛痒くかぶれるのは、チャドクガの何が悪さをするのでしょう?というお話。

蜂みたいに針で刺すの?アリみたいに口で噛むの?体液が毒なの?

正解は、「体毛に毒がある」でした!

毛虫の毛に見えるものが実は毒を持った極細の針で、それが触れただけでアレルギー反応でかぶれる、というわけです。 あの毛は「毒針毛」と呼ばれています。毒針毛は毛虫から離れても、1週間でも半年でも毒を持ったままです。いったん身体につくと、毒針毛が細かく折れて散らばり、そこらじゅうかゆくなります。

チャドクガのつきやすい木

さて、じゃあどんな木につきやすいでしょうか。

「チャドクガ」というくらいで、お茶の仲間の木が大好きなんだそうです。庭にお茶を植えてる人は少ないかもしれませんが、お茶って「ツバキ科ツバキ属」だってことご存知でした?つまり、お向かいに植わっているツバキなんか、ヤツらにとってみれば「もう大好物!」ってとこですね。

庭木でチャドクガがつきやすいのは

  • ツバキ(ツバキ科)
  • サザンカ(ツバキ科)
  • ヒメシャラ(ツバキ科)
  • ジューンベリー(こちらはバラ科)

あたりだそうです。

elementus / Pixabay

ええー。うちのツバキやばいんじゃな〜い!?

今も葉裏で毛虫が孵ってる最中かも…!葉っぱに虫の食い痕がないか、チェックしてみてくださいね。


予防・駆除の時期

次は、いつ、どんな予防をすればいいのか、チェックして駆除する時期はいつなのか、です。

そのために、チャドクガの成長サイクルを見ておきましょう。

時期 成長段階 状況
卵塊で越冬 卵(葉裏にくっついている)。この時期に卵をみつけて除去します
5〜6月 幼虫 毛虫が群れをなします。成長するにつれて毒針毛を大量生産!見つけたらすかさず駆除
6〜8月 成虫 成虫も毒針毛を持っています。産卵します
8〜9月 幼虫 なんと年2回も発生します。油断大敵!
9〜11月 成虫  この時期に成虫が生んだ卵は越冬し、次の年の初夏に孵化します

年に2回もサイクルを回すんだそうです。 向かいの奥さん「そんなに張り切らなくてもいいのにね!」だって…(笑)

予防は5月と8月に薬、通年で剪定。駆除は発生時期になりますので、5〜9月頃です。

対策その1「剪定」…卵が孵る前に取り除く。天敵を活用する

チャドクガの天敵って何だと思いますか?

鳥

kalauer / Pixabay

鳥です。鳥がヤツらの天敵なんだそうですよ。

痛い目にあった私からすると、あんなの食べるなんて正気の沙汰じゃない!なんて思ってしまうのですが(笑)食べてくれるんですからありがたい存在です。 お向かいの奥さんが言うには、「予防のためには剪定をキッチリやっておくのが一番!」だそうです。

  • 葉が混み過ぎていると、毛虫の時期に鳥が毛虫を見つけにくいので、見つけやすいように剪定しておく
  • チャドクガは葉っぱの裏に卵塊を産み付けているので、それを取り除いておくのが有効

冬、ヤツらが卵でおとなしくしている間に、しっかり剪定しておくと、初夏の大発生にあわてずに済みます。

葉や枝が混みあわないよう、定期的にこまめに風通しよく剪定しておくと、予防効果バッチリです。

剪定する時に気をつけること

長袖長ズボンで手袋をして、まず木のチェックをします。 チェックして、卵塊が多かったり、既に卵が孵っているようなら単なる剪定では終わりません。駆除作業にうつることになります。

たとえ卵塊が1つだろうと、うっかり触れないように注意してくださいね。卵塊自体には毒針毛が生えているわけではないのですが、産む時に成虫の毒針毛で覆われてしまいます。卵だからって甘く見ていると、ひどい目にあいます。 私が1ヶ月もかゆかったあの時も、卵塊、しかもぬけがらに一瞬触れただけでしたから…本当に、くれぐれも!気をつけてください。

そんなことに注意しながら剪定するのはちょっと無理そう、という場合には業者に頼むと良いでしょう。剪定業者さんはこのへんのことはよく分かっていますから、頼りになりますよ。

すでに毛虫がいっぱいいるようなら、見積の際にその旨を相談してみるか、または、駆除業者に依頼するのも良いでしょう。

対策その2「駆除」…卵塊や毛虫を見つけたら

剪定しようとしたら卵びっしりだった、とか、もう毛虫になってた!という場合は、駆除をします。

風の強い日は避けて駆除しましょう。風があると毒針毛が飛び散って被害が拡大してしまいます。

チェックの時よりも装備をグレードアップしてください。肌の露出を極力少なくします。 お向かいの奥さんによると、

  • もちろん長袖長ズボン
  • ゴーグル(100均ので良いです)
  • マスク
  • 首にはタオルを巻く
  • 長靴

というような気合の入った格好でやったそうです。ええー。お向かいの奥さんはいつもオシャレなんですよ。絶対見たかったわー(笑)

駆除作業をすると毒針毛まみれになるので、できれば捨てても構わない古いもの安価なもので揃えると良いでしょう。

虫の写真はできる限り出したくなかったのですが、説明上しょうがないので小さく出します…(しぶしぶ)

チャドクガ卵塊

チャドクガ卵塊(写真:世田谷保健所提供)

これが卵塊です。葉っぱの裏側にありますので、裏返してチェックしてください。見つけたら、葉や枝ごと切り取って除去します。(こそげとろうとしないでください)

(写真:世田谷保健所提供)

チャドクガ毛虫(写真:世田谷保健所提供)

毛虫はこのように群れで並んで葉っぱを食べるそうです。 見つけたらできるだけ早く駆除しないと、どんどん数が増えて木全体に広がります。とにかく早期発見早期駆除が大事!とのことでした。

  自分で駆除とか無理!なあなたはこちらをチェック!→チャドクガの駆除にはどのくらいかかる?ママ友の業者依頼体験談

毛虫は卵塊のようにじっとしていないので、息の根を止めないといけません。殺しただけで良いんなら、そのへんの殺虫剤をスプレーすればいいのですが…

「でも、それじゃダメなのよ。あとで困るんだよねー」と奥さん。

葉っぱにかたまっていた毛虫が苦しんで下へボトボト落ちます。毛虫は死骸になっても毒針毛の塊のため、そのまま放置できなくて、回収の手間が大変になるだけで、良いことないのよ!なんだそうです。

殺虫剤をかけたら糸を引いて落ちていく様子の動画がありました。(言うまでもありませんが、閲覧注意)

「それで、チャドクガ専用の、固めるスプレーがあってね、それを使うの。便利なのよね〜」

「チャドクガ毒針毛固着剤」というのが金鳥から出ているそうです。スプレー缶を見せてもらいましたが、チャドクガのイラストが…その缶に触るのも嫌だ!(笑)

殺虫剤成分は入っていなくて、ただ固めてくっつけて殺すっていう…ちょっとおもしろそうです(笑)

チャドクガ毒針毛固着剤

これだと毛虫があちこち散らばったりしなくて、処理がしやすいそうです。

作業が終わったら衣類と道具の消毒

【注意!】作業に使った道具や衣類を適当にそのへんに置いておくと、毒針毛を撒き散らしてしまいます。毛虫が死んでも毒針毛はあちこちに残っています。まず消毒をしましょう。

チャドクガの毒はタンパク質です。50度以上の熱で熱変性を起こしますので、それを利用して無毒化することができます。私が去年やった、50度のスプーンを押し当てる方法もこれを利用しています。

チャドクガの消毒には50度以上の熱です!覚えておいてください。

作業が終わったら、60度以上のお湯にタオルを浸してゆるく絞り、タオルが熱いうちに、着ている服をくまなくぬぐってください。駆除に使った道具類には50度以上のお湯をかけます。その後、捨てられるものは捨てます。

駆除に使った衣類やタオルをまだ使う場合は、他の衣類とは別にして、50度のお湯で洗いましょう。

うっかり触れてしまった時は

毒針毛に触れても、すぐにかゆくはなりません。3〜4時間後にぶわーっとかぶれてきます。 だから、触れてしまったことに気づいたら、案外かゆくない大丈夫などと油断してはダメ。以下に従って対処してください。

  • 払ったり、かいたりしないで!毒針毛が砕けて散らばってしまい、かゆみが広がるだけです
  • テープで毒針毛を取ってから、流水で流します
  • 抗アレルギー剤を塗るか、病院(皮膚科かアレルギー科)へ
  • 毒針毛が服についているかもしれないので、安易に洗濯カゴに入れたりしないで
  • 服についた毒針毛、毒はタンパク質のため、50度以上のお湯につけるか、スチームアイロンをかけて無効化します

触れたと気付かないうちに夜になって病院が閉まってしまった場合の応急処置は、去年刺された時に効果抜群だった方法をまとめましたので、この方法を参考にしてかゆみ止めをしてください。(50度のお湯でスプーンをあたため、患部に押し当てて毒針毛を無毒化する方法を説明しています)

業者に依頼したほうが良いケース

アレルギー体質、アトピーの人。花粉症の人、要注意!

花粉症もちの人、食物アレルギーもちの人、アトピー性皮膚炎で困っている人。心当たりありますか? 上記の人はアレルギー体質ですから、チャドクガの毒にも激しく反応してしまう可能性があります。

私も花粉症もちなんですが、ひどい目に遭ったのはこの体質のせいが大きいようです。診察してくれた先生に、あなたアレルギー体質だもんね、ひどく出がちだから気をつけてね。と言われましたし、もしうちで発生したら、自力で駆除せず業者に頼みます。

すでにチャドクガにやられた経験のある人

アレルギー体質でなくても、既に痛い目に遭った経験のある私としては、自分ちでチャドクガが発生したら、「駆除業者に依頼する」一択です。それは何故か?というと…

一度目より二度目三度目のほうが、体内に抗体ができている分、症状がひどくなっていくんだそうです。アナフィラキシーショックを起こすこともあるそうで、たいへん危険です。(アナフィラキシーショック=極めて短時間に全身に激しいアレルギー症状が出てショック状態になり、重症の場合は死に至る)

去年やられちゃって大変だったわ、という人は、自分でやらないで、業者に頼むべきです。

見積は無料なので、まずみてもらってくださいね。

駆除後もこまめにチェック

駆除しても一回で完全に除去することは難しいです。また出てきたりします。でも、いったん駆除した後に頻繁に見ていれば、大発生はしません。こまめにチェックして、増えないうちに取り除いてください。徐々に減っていきます。

対策その3「農薬・殺虫剤」…薬剤を葉に撒く、木に薬剤を吸わせる

 

薬を使う方法は、大きく分けて2種類あります。

  • 木全体に薬剤を撒いて退治する
  • 木の根元に薬剤(液体または錠剤)を撒いて吸わせる

薬剤を撒く方法は、駆除のところでお話したとおり、毛虫が落ちて毒針毛だらけになるため、あまりおすすめしません。

木に薬剤を撒布する

駆除のところで説明したのと同じく、肌の露出をしないよう重装備で臨みます。

他の毛虫に効く薬でも、チャドクガには効かないことが多いようです。おすすめは「トレボン乳剤」です。ホームセンターなどであまり見かけないようですので、ネットで買うのが便利です。

  1. 噴霧器に水を入れて、説明書通りの希釈率で薬剤を入れてください。
  2. 葉の裏まで丁寧に撒布します。薬がかからないと効果がありません。
  3. しばらくすると毛虫が糸を引いて落ちてきます。半日くらい放置。
  4. 地面に落ちた毛虫を割り箸で拾います。

地面に落ちた毛虫をほうきで掃いたりしないでください。毒針毛が砕けて飛び散ります。

撒布するときは前もってご近所に話をしておくと良いでしょう。そばで赤ちゃんの肌着を干していたりすると良くないですからね。何日にやります、と予定を話しておいてください。

後始末が大変だから、あまりおすすめしない、とのことです。(お向かいの奥さん談)

木の根元に薬剤を撒く

こちらは木に薬剤を吸わせておく方法です。毛虫が寄りつかないように、前もって薬剤を撒いておくことで対策します。発生する前に予防的に撒いておくと効果的です。

毛虫に薬をかけて殺す方法では、つねに木の状態に注意を払って毛虫を見つけていく必要がありますし、どうしても後手に回ってしまい、気を抜くと大繁殖!というのもよくある話です。

剪定したあとは、木のまわりに薬剤を施して、そもそも毛虫が寄りつかないような環境にしてしまえばその後がラクになります。オルトラン液剤(粒剤でも可)を撒いて予防しましょう。

発生する前の時期、5月と8月頃に実施するのがよいでしょう。

詳しい方法などは、こちらの記事をご覧ください。

毛虫発生予防に!ツバキの木にオルトランを吸わせる方法を詳しく説明します

2016.06.13

まとめ〜いつ、何をするのか

チャドクガの被害を出さないためには、いつ何をやればいいのか、まとめておきますね。

木の種類

  1. ツバキ
  2. サザンカ
  3. ヒメシャラ
  4. その他ツバキ科
  5. ジューンベリー

予防

  1. (通年)こまめに剪定。枝葉が重ならず透かすように風通しよく剪定する。
  2. (5月と8月)オルトラン液剤を木の根元に撒く
  3. (5〜11月)卵塊や毛虫がいないか、木をチェックする。駆除後でも出ますからチェックは欠かさずに。

発生したら駆除

  • 時期は5月〜11月
  • 自力駆除の場合は毒針毛固着剤を活用
  • チャドクガにやられた経験のある人、花粉症などアレルギー体質の人は無理せず業者に依頼。

お向かいの奥さんは、今年はちゃんとチェックするから!剪定もするからね!と約束してくれました。頼りになる〜!私はお向かいのお庭で椿の花が咲くのを楽しみにしておくことにします(笑)

そうそう、去年チャドクガに刺されてすんごいかゆかった思い出の記事はこちらです。良かったら見ていってくださいな。

チャドクガにやられた!毛虫に刺された時のかゆみ止め必殺技教えます!

2015.07.11